NFS を使ってシステムをインストールするには、 イメージやファイルの場所として NFS を選び、 その後は説明に従うだけです。 イメージの場所を server:/directory の形式で指定するよう促されます。
ネットワークからの起動には、ネットワーク接続と TFTP ネットワークブートサーバ (DHCP, RARP, BOOTP) が必要です。
ネットワーク起動をサポートするインストール方法は、 項4.4. 「TFTP ネットブート用ファイルの準備」 で説明します。
OpenBoot のマシンでは、 単にインストール対象のマシンでブートモニタに入ってください。 (項3.6.1. 「OpenBoot の起動」 を参照) TFTP・RARP サーバから起動するには、 boot net というコマンド、 TFTP・DHCP サーバから起動するには、 boot net:dhcp というコマンドを使ってください。 OpenBoot のリビジョンが古いと、boot le() のようにデバイス名を使う必要がある場合もあります。 これはたぶん DHCP もサポートしないでしょう。
ほとんどの人にとって、 Debian CD セット を使うのが一番簡単な入手経路かと思います。 CD セットが既に手元にあり、 かつインストールするマシンが CD から直接起動できるようなら、 ツイています! 単に CD-ROM をドライブに入れてリブートし、次の章に進んでください。
CD ドライブに特殊なドライバが必要で、 インストール初期にはアクセスできないかもしれないことに注意してください。 CD が使えないハードウェアで起動する標準的な方法を知るには、本章に戻って、 動くであろう別のカーネルや別のインストール方法について読んでください。
CD-ROM から起動できなくても、 希望する Debian システムコンポーネントやパッケージを、 おそらく CD-ROM からインストールできるでしょう。 単純にフロッピーなどの別のメディアを使って起動してください。 OS、基本システム、任意の追加パッケージをインストールする場合、 インストールシステムを CD-ROM ドライブに向けてください。
起動に問題があれば、項5.3. 「インストールプロセスのトラブルシューティング」 をご覧ください。
OpenBoot のほとんどのバージョンは boot cdrom コマンドをサポートしています。 これは単に ID 6 の SCSI デバイス (あるいは IDE ベースのシステムなら セカンダリのマスター) から起動せよ、という命令の別名です。 この特殊なコマンドをサポートしていないような、 OpenBoot の古いバージョンでは、 実際のデバイス名を用いる必要があるかもしれません。 Sun4m (例: Sparc 10s や Sparc 20s) システムでは、 CD-ROM からの起動で、いくつか問題が報告されていることに注意してください。
Sparc でフロッピーから起動するには、
Stop-A -> OpenBoot: "boot floppy" |
としてください。
注意してほしいのですが、 新しい Sun4u (ultra) アーキテクチャは フロッピーからの起動をサポートしていません。 一般的なエラーメッセージは、Bad magic number in disk label - Can't open disk label package となります。 さらに Sun4c モデルの多く (IPX など) は、 ディスクの圧縮イメージをサポートしておらず、 従って起動もサポートしていません。
いくつかの Sparc (Ultra 10 など) には OBP バグがあり、 起動ができません (全く起動をサポートしていないわけではありません)。 適切な OBP アップデートが、 http://sunsolve.sun.com よりダウンロードできます。製品 ID は 106121 です。
フロッピーからの起動時に、
Fatal error: Cannot read partition Illegal or malformed device name |
といったメッセージが表示されたら、 フロッピー起動がそのマシンで単純にサポートされていない、 ということがあり得ます。
``IDPROM'' に関して問題があるとのメッセージが表示され、 起動ができない場合は、 NVRAM バッテリーが切れている可能性があります。 これはファームウェアの設定情報を保持するためのものです。 詳細は Sun NVRAM FAQ を見てください。